巨大カンパチ!貫け、土佐銛先!
6がつ25にち、てんき あめ ときどき くもり。
今日は何の予定もない日曜日。
昨日、酷く大雨が降ったので、「どうせ海に行ったって――」というふうに午前中をおとなしく過ごす。しかし、昼前になるにつれ、「やっぱもったいなくね? 時間あるのにもったいなくね? 梅雨時期の海がどうなのか知ることも必要じゃない?」とか何とか考え始める。
気付いたら桜島行のフェリーにのってました。
思えば、鹿児島に来た最初の2014年は、ほぼほぼ桜島でしか潜ったことがありませんでした。移動手段が自転車で、市内から270円15分の移動で行ける場所として、桜島はすごくアクセスがよかったのです。
そして、その最初の年に、40cmのキジハタを仕留め、その他にも30程度のキジハタ、オオモンをぼちぼち突いてきた好おかずポイントが桜島なのです。2015年の最後には、かなり大型のキジハタに遭遇するも、確実に仕留められる間合いにまでは入れず、取り逃がしたこともありました。
ところがそれ以降、2016年から全くハタ系を見なくなってしまった、そんな桜島。
家から近いということもあり、ハタ系さえまた大量に出没してくれるなら、日帰りで一人でも気軽に通えるホームを取り戻せる――という思いから、再調査を決めました。
フェリーから降り、自転車を走らせながらポイントを探し、とある入り江に辿りつきました。陸から見たところ、濁りは感じられません。ボクは、ここで勝負することを決めました。
――いよいよ、海の中。
透明度は許容範囲でした。
桜島のレギュラー魚種「イラ(綺麗でちょっと美味しいブダイ系)」が群れています。そしてすぐに小型のオオモンハタを発見! 狙うには至らないサイズでしたが、ついにハタ系が出てきていることを嬉しく思いました。
そしてまたぷらぷら移動をしていると、なにやら股下を、異様な大きな影が通り抜けていきました。
「おや?」と、思い、ボクは潜行します。
着底するやいなや、その大きな影は寄ってきました。かなりでかい魚です。銛を撃ちましたが、少し遠かったようで、届く前に失速し、難なく避けられてしまいました。
しかし、すぐに再挑戦。
二度目は大群でやってきました。一瞬、銛を動かしたときに驚かせてしまいました。が、諦めずに寄せを試みます。静かに小さく地面にへばりつき、左手の指で石を擦ります。
――来ました!
大群が目の前を押し寄せ、横目で僕を見てきます。何匹いるのでしょう? わかりませんが、その中の一匹、僕への興味を強くもった個体がいました。なんと嬉しいことに、こちらへわずかに身を乗り出してきてくれたのです!
もちろん、そんなチャンスを逃すはずがありません。僕は銛を撃ちこみました。
どすん!
銛先は、その大型魚の頬をとらえました。が、凄い力で泳ぎ続けます。こういうときは決して引き合ってはいけない。むしろ自分から前に泳ぎ、銛が抜ける前に岩に押し付け、押さえこまないといけません。
ボクは必死にフィンキックをします。が、この魚の泳力凄まじく、とてもじゃないが押さえつけられません。魚の進行方向に合わせて一緒に回転するのがやっとでした。そしてくるくるしながら手銛を徐々に手繰り寄せていき、最終的に、その巨大魚のカマに手を突っ込むに至りました。
獲ったのはカンパチ70cm。
自己記録を大幅に更新しました!!
海面から顔を上げたときにはつい雄たけびを上げてしまったものです(笑)
最後にこの日の動画です。