DAITUBEの魚突きブログ

「魚突き」ときどき「BBOY」でお馴染みのYOUTUBEチャンネル『DAITUBE』です。「三又の土佐銛先」と「2mのアルミ銛」を使用した、いわば「軽装魚突き」での突果にプライドをかけています。

奄美で素潜り漁師生活①

7がつ9にち、てんき はれ。

 

 2017年、夏。

 

 今年のDAITUBEの目玉企画「奄美遠征」。

 

 ことの発端は、ダイツベのSNSからはじまりました。

 

 

 

 以前、ダイツベがFBに「石鯛の姿造り」の写真をあげた際に、奄美に引っ越した鹿児島の先輩Bgirlが「た、べ、た、い!」とコメントをくれたのです。

 

 奄美大島と聞けば、突き師ならば心動かされない者はいないほどの場所。まして、今年のダイツベのテーマは「鹿児島の離島旅」。遅かれ早かれ、個人的にも必ず行くこととなる場所です。どうせ行くなら、目的も多い方がきっと楽しいことでしょう。

 

 ダイツベは「ごちそうしにいきますよ」と、返事をし、計画を立てはじめました。

 

 

 また、今の奄美には、とある集団もいました。

 

 

 そう、「大島軍」です。

 

 奄美大島で漁業権をもちながらユーチューバーをしている、鹿児島の新勢力。前々から面白そうな人たちだと目をつけていたダイツベは、早速アポをとってみます。

 

 YOUTUBESNS上で、外堀を埋める程度なやりとりを続けていくうちにコラボしませんか、ということになりました。

 

 かくしてダイツベは、船のチケットを予約し、鹿児島新港へと向かいます。期待とプレッシャーと、有り余ってはち切れんばかりの冒険心を胸に、それぞれの思惑が渦巻く奄美大島へと、船はダイツベを乗せて出航したのです。

 

 

 島に着いてからは「大島軍」のお迎えに甘え、出会って早速「海」へと向かいました。

 

 奄美という海域は、沖縄とほとんど変わらないらしい。透明度は高く、本土とは全く違う地形と魚種、なにより透明度が良すぎて魚に近寄れないのだとも言いいます。だから本場の素潜り漁師はみんな、手銛どころか水中銃しか使わないのです。

 

 しかし、そんな海でもダイツベはいつもの「アクアヤス(2mリーチ×三又土佐銛先)」のみを使うことを心に決めていました。はたして、その意地は吉と出るか、凶と出るか。

 

―― 一本目。

 

 あまりの美しさに、ダイツベは感嘆の声を上げまくりました。

 

 リーフという地形は、本土ではまずお目にかかれない。シュノーケリングだけでもじゅうぶんに楽しく、銛を置いて、手ぶらでリーフの間を泳いでくぐり抜けてみました。すると後ろから「大島軍のせいやくん」が、ダイツベの置きっぱにしていた銛を持ってきてくれます。なんか、ごめん、ありがとう。

 

 初日の予定は、まず魚を突くことと、そのあとにBBQをすること。そして、そのBBQに先輩を呼んで、最後にはシュノーケリングして遊ぼうという計画です。なんにしても魚を突かねば、何も始まらない。それもできれば、先輩の食べたがっていたイシダイがいい。

 

 ただ、奄美ではイシダイはほぼいないらしい。近似種のイシガキダイにダイツベは標的を絞ります。

 

 しかし、一本目のポイントではお目当ての魚はまったく見つかりませんでした。というか、知っている魚すらほとんどいないのである。奄美と本土では、それほどにも環境に違いがあるようでした。

 

 それでもとりあえず勘で、食用になりそうな魚を突いてみます。が、どうもパッとしない。おまけに銛のゴムが破損して、やむなくエギジッド。ただ、それでも海だけはべらぼうに美しかったのでした。

 

 

―― 二本目。

 

「先輩との約束をはたしたい」

 

 ダイツベはその思いだけでジャックナイフを繰り返します。

 

 二本目のポイントでは、本土では見たことがないようなハタが豊富にいました。ただ、どれも小さい。一匹、馴染みの深いアカハタにも遭遇できましたが、これも小さい。

 

 奄美だと、素潜りできるような浅場では、なかなか大きなアカハタはいないということらしい。ブダイや、稀に通りすがるスジアラを狙う。そんな両極端なステージのように感じました。

 

 

 そんな折、ふと、リーフの割れ目を覗いたときでした。

 

 ダイツベの目に、ずっと会いたかった魚のシルエットが飛び込んできたのです。そう、イシガキダイであります。

 

 岩陰に隠れているからか、本土のそれと全く変わらないような動き方をしています。好奇心強めで、こちらに近寄り、泳ぎながら横目で見てくるのです。

 

 すかさずダイツベは、その横っ面めがけて銛を撃ちこみました。

 

 

 獲ったサイズは42cmと、まさかダイツベの自己記録まで更新。突くべきときに、突くべきものを、素晴らしい突き方で捕獲できたのです! まさかそんな上手くいくとは自分でも思っていませんでした。

 

「やったー!!約束の魚が突けた!」と大喜びのダイツベは、早速その報告をしようとしました。

 

――ところが、です。

 

 

 そう、先輩に報告しようとしたら、「食べたいって言ったっけ?覚えてない」と、言われたのです。お疲れ様です。そうです。BboyDAIです。

 

 

 ま、女の子からすれば魚の種類なんて、正直どうでもいいですよね(笑)

 

 とりあえず「男の意地を通せた美談」に「綺麗なオチ」がついた結果となりまして。その後も、BBQとシュノーケリングパーティは無事に事が運び、予定通り?予定以上?に奄美初日のスタートダッジュがきれたのでした。

 

 

 最後にこの日の動画です。

 

 

 ついでに先輩と初めてバトルしたときの動画がこちらです。踊ってる先輩もめっちゃカッコイイっすね。

 

 

 さらにさらに、DAITUBEでは見られない映像が「大島軍」の方でも見られます。

 

 

 

 お次は、この日の夜のBBQ。ダイツベでは見られない貴重映像ですぞ。